当社にはコンピューターターミナル事業部という部門があったことをご存じでしょうか？
“ADM-3A” はこの事業部で販売していたヒット商品です。
この商品は米国Lear Siegler社製のキーボード一体型のCRTディスプレイで、コンピューターに接続してデータ入力や情報表示をさせるための端末装置です。
1960年台後期、米国の大手企業や大学では事務処理や研究の効率化を計るため、オフコン（オフィスコンピュータ）の導入が進んでいました。
これらのオフコンに接続するCRTディスプレイのADM-3Aは米国でも早くに製品化され、安価でもあったため広く普及していました。
その事に目を付けた当時の専務は、日本でも近い将来同じようになると直感しADM-3Aの輸入販売を決断したのです。
しかし先見の明がありすぎて、少々タイミングが早く、輸入し始めの頃は日本に無い物をお客様に認知して頂くには随分と苦労をしたと聞いています。
結果的にはその決断は正しく、ADM-3Aの売り上げは1970年代中期から1980年代前期が全盛で、当社の発展に大きく貢献したのです。
販売した製品のアフターサービスは、輸入品を理由にお客様にはご不便をおかけできないので、全て当社の技術部で対応できる体制をとりました。
修理用回路図の解読や部品の調達など、現在の様にメールやFAXがない時代であったため（当時はテレックス）、メーカとのやり取りも一苦労でした。
でもそれがあってこそ、お客様の安心と信頼が得られたのです。
現在の当社の強みはこの頃から受け継がれてきたのです。
当社の強み
https://www.sankyointernational.co.jp/business.html
参考リンク ADM3A – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ADM3A
