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リードスイッチ長納期化と価格高騰

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リードスイッチ長納期化と価格高騰
昨今ではコネクタや電源、マイコンなどの電子部品が調達難におちいっていることは周知のことと思いますが、
当社で扱っている汎用リードスイッチについても同じような状況となっています。

汎用リードスイッチは接点に使用される材料によって主にロジウム接点スイッチとルテニウム接点スイッチに分けられます。
いずれも長納期化の理由は需要増加によるものですがその背景は若干異なる様で、
特筆すべきは接点材であるロジウムの高騰があげられます。

ロジウムとは白金系金属で主にガソリン車の排ガス浄化に使用されますので脱炭素で需要が減ると思われがちですが、
電気自動車(EV)が本格普及するまでの間にガソリン車の排ガス規制が強まり需要は伸びる一方です。

またロジウムの原産地はおもに南アフリカとロシアですのでコロナ禍や設備浸水被害の影響などで需給が逼迫していて、
尚且つ投機的な動きもあるのが高騰の理由です。

ロジウムの参考価格は2019年初めには9,000円程度でしたが2022年初めには60,000円を超えてしまい、
これは金の約10倍の価格になります。
ロジウム接点を採用しているリードスイッチメーカーは主に接点材のロジウムを含む部材の値上がりを理由として
スイッチ価格を段階的に値上げしています。
特にロジウム使用量の多いスイッチでは2019年頃に比べて80%以上値上がりしているケースも出てきています。

ここまで値が上がりますと各ユーザーでは
さすがに『ロジウム接点スイッチ』の代替品として『ルテニウム接点スイッチ』の採用を検討するでしょう。
ルテニウムも同じ白金系金属で値上がりしていますが現価格は2,500円程度で
ロジウムに比べて割安ですのでルテニウム接点を採用しているスイッチメーカーでは値上げの動きはほとんどありません。
そうなりますとユーザーはこぞって『ルテニウム接点スイッチ』に切り替える動きが加速するでしょう。
このこともルテニウム接点スイッチメーカーでの需要増加による長納期化につながっていると考えられます。

当社では『ルテニウム接点リードスイッチ』を扱っておりますので価格でお困りの際にはご相談ください。

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計測・校正システムの三協インタナショナル株式会社 | 三協インタナショナル株式会社 (sankyointernational.co.jp)

参考記事
*1 CNET JAPAN(共同通信PRワイヤー)2021年05月18日付け記事より
*2 田中貴金属、貴金属相場推移より

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