厚生労働省より公表されている労働災害発生状況によると近年の労働災害による死亡者数は減少傾向にありますが､休業４日以上の死傷者数は増加傾向にあります｡
(令和2年 死亡者数802人､休業４日以上の死傷者数13万1156人 )
その中でも業種別に見ると製造･建設･林業は減少しているのに対し第三次産業の死傷者数は半数を占め増加しています｡
災害内容は業種によって変わりますが転倒､動作の反動･無理な動作､転落･墜落､はさまれ･巻き込まれ､切れ･こすれ､交通事故､激突､飛来･落下などです｡
コロナ過で第三次産業の業種が増加したことも影響していると思いますが､災害は転倒､動作の反動･無理な動作で半数近くを占めます｡
転倒の災害は急いでいる時や両手で荷物を抱えている時に､放置された荷物に足を引っかける､段差でのつまずき､階段の踏み外し､雨や雪の日に濡れた床で滑るなど｡
動作の反動･無理な動作の災害は重い物を運ぶ際に無理な姿勢で持ち上げたり､移動させたりする時にぎっくり腰や筋を痛める､身体に何か違和感を感じるなど｡
私たちの職場でも転倒､動作の反動･無理な動作についての災害は起こりうる可能性は十分にあると思います｡
労働災害を防止するためには各職場において整理整頓を心がけ､安全衛生に基づく作業の危険･有害性を予測し共有する､メンタルヘルスに関する予防対策を講ずるなど､従業員の安全衛生に対する意識の高揚を図る必要があります。
災害は日常の行動に潜んでいます｡一人一人が安全に気を配り快適な職場環境作りにご協力をお願いします｡ 本日もご安全に｡
