TOP > ブログ文系事務員が出会った計測器の世界 > 第2回:ゆがみじゃないの?
「歪(ひずみ)ゲージ」

第2回:ゆがみじゃないの?
「歪(ひずみ)ゲージ」

media

第2回:ゆがみじゃないの?<br />「歪(ひずみ)ゲージ」

文系事務員の私が出会った、おもしろい計測器の世界へようこそ。 今回は、入社当時の私が大きな勘違いをしていた**「歪」**という漢字のお話です。
入社して間もない頃、営業さんの指示書を見て納品書を作っていた私は、その文字を当たり前のように「ゆがみ」と読んでいました。
ある時、お客様からの注文書を手に、「ゆがみゲージの注文書をいただきました!」と意気揚々と報告したところ、営業さんが一瞬の沈黙のあと、優しく教えてくれました。
……これ、『ひずみ』ゲージって読むんだよ。最初は難しいよね」
あの時の、穴があったら入りたいような、でも新しい扉が開いたような感覚を今でも覚えています。

「ゆがみ」と「ひずみ」は何が違う?
辞書を引いてみると、この2つには明確な違いがありました。
 ・ゆがみ:形が本来の状態から曲がったり、ねじれたりしている「状態」のこと。
 ・ひずみ:材料に力が加わったときに生じる「変形の割合」を表す物理量。
実生活では「ゆがみ」という言葉の方が身近ですが、計測の世界では、材料がどれだけ伸び縮みしたかを数値化する**「ひずみ(Strain)」**こそが、
安全を守るための共通言語だったのです。

ひずみを測る、驚きの技術
私たちの生活を支える橋やビル、自動車などが壊れないように、目に見えない「ひずみ」を測ることは、品質保証の要です。

  1,ひずみゲージ(直接貼る!)
     最も一般的なのは、材料の表面に直接ペタッと貼り付ける**「ひずみゲージ」**です。材料がわずかでも伸びれば、
    一緒にゲージも伸びて電気抵抗が変わります。その変化を捉えることで、**数マイクロ(100万分の1単位!)**という極小の
    変形さえも逃さず数値化します。ただし、きれいに貼るには熟練の技が必要です。

      2,光で測る(非接触!)
     最近では、カメラで撮影した画像を分析して、表面全体の変形を可視化する「デジタル画像相関法(DIC)」といった光学的な手法も普及しています。
     複雑な形でも、どこに負担がかかっているかが一目で分かります。

「正しさ」を守るためのチェックリスト
     事務職として20年、多くの伝票を扱ってきましたが、現場の方々が「正しいデータ」を出すためにいかに細心の注意を払っているかを知り、
     背筋が伸びる思いです。正確な測定のためには、以下のポイントが欠かせません。
     
       ・表面の清浄化
(汚れがあると正しく測れません)
   ・正確な位置と方向(貼る向きが少しズレるだけで数値が変わります)
       ・温度の記録(金属は温度でも伸び縮みするため、補正が必要です)

まとめ:ひずみは「SOS」のサイン
  「ひずみ」は、材料が限界を迎える前に出す、目に見えないSOSのようなもの。 その小さなサインを確実に見つけるために、
  歪(ひずみ)ゲージは計測器業界にとって、切っても切れない大切な存在なのです。
  読み方ひとつで広がる、深い計測の世界。 数値の裏側に隠された物語を、次回もまた、あなたへ。
  
  次回、かでんりゅうと読んでしまった渦電流をお楽しみに。

 
取扱い製品はこちら▼
三協インタナショナルの製品情報│計測・校正システムの三協インタナショナル株式会社 | 三協インタナショナル株式会社

お問い合わせはこちら▼
計測・校正システムの三協インタナショナル株式会社 | 三協インタナショナル株式会社



 

 

お問い合わせ

CONTACT

お電話からのお問い合わせはこちら

03-3662-8100

03-3662-8100

受付時間 9:00~17:30(土日・祝日除く)