
近年の猛暑を肌で感じながら、地球温暖化の進行を改めて実感する今日この頃です。
これまでこの地球温暖化を食い止めるために、多くの人々が温室効果ガスの排出量を抑えるべく研究を続けてきました。
今回はこの温室効果ガスの一つ、メタンガスとその放出源についてご紹介します。
気象庁のHPによれば、「メタン(CH4)は、二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガス」であるとのこと。
発生源は多岐にわたり、たとえば湿地に生息する微生物や、シロアリの体内にいる微生物など、
自然界のさまざまな場所で生成されています。
いま挙げた例はいわゆる「自然起源」に分類されるものですが、
我々が抑制すべきは「人為起源」、すなわち人間の活動により排出されるメタンガスです。
では、その人為起源に分類されるものには何があるのでしょうか。
以下に代表的な例を挙げてみましょう。
・廃棄物
・下水汚泥
・畜産業 ...etc
これらから発生するガスは、嫌気性環境下でメタンを排出する微生物(菌)によるものです。
国内外の研究機関では、このようなメタンガスを抑制する、あるいは有効活用するためにいまも研究が重ねられています。
弊社で取り扱っているGas Endeavour 3は、こうしたメタン発酵をラボスケールで実験するために開発された装置です。
発生したバイオガスの流量・積算体積は連続的に自動で記録され、これまでの実験に必要であった労力を
格段に抑えることができます。
ところで、牛のげっぷからメタンガスが発生する、ということを知っている方がいらっしゃるかもしれません。
牛は食べた植物を胃の微生物の働きによって消化しますが、その過程でメタンが発生します。
家畜栄養学の分野では、こうした牛のげっぷによるメタンを抑制するための研究もなされています。
牛のげっぷは目視で確認するのが難しいようです。
それと同様に、メタンガス排出抑制へ向けた取り組みも、我々の目に見えないところで日々進んでいます。
弊社取扱製品が、その一助になっていることを願うばかりです。
参考:
展示室1 温室効果ガスに関する基礎知識 | 気象庁
畜産研究部門:牛のメタン | 農研機構
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バッチ式/連続式対応 メタン発酵実験装置Gas Endeavour Ⅲ | 三協インタナショナル株式会社
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