近年、電動化に伴う可変速のインバータモータの開発需要が上がる一方、軸受を支えるベアリングの静電容量によるEDM電流対策が併せて必須となります。
※EDM電流とはElectrostatic Discharge Machining Bearing Currentsの略。
インバータモータ運転時にモータ軸に電圧変動を引き起こし、ベアリングを経由してモータ本体にアースされるため、ベアリングや潤滑剤に電流が流れる。
これをEDM電流といい、それによってベアリングに電食が発生、潤滑剤の劣化により、ベアリング全体の損傷を招くリスクが高まる。
転がり軸受に使用される潤滑剤は、静電荷とそれに伴う絶縁破壊を最小限に抑えて、軸受と潤滑剤の両者の損傷を防ぐためにも、特定の誘電率を有していることが必要です。
Flucon社製のE-lubテスター（プロトタイプ）はベアリングを実際に動作させながら、ベアリングの潤滑剤のインピーダンスと静電容量を計測出来ます。
さらに指定の電圧負荷の条件でEDM電流を分析できるため、様々なシチュエーション（潤滑剤の温度、ベアリング回転速度、負荷）で軸受のグリースやオイルの性能を具体的に調査することができます。
E-lubテスターで計測したデータは、潤滑材の開発だけではなく以下のアプリケーションにも応用できると考えております。
・可変速電気モータ
・eモビリティ
・歯車開発技術
・鉄道技術
・風力発電タービン
本製品はプロトタイプになりますので、今後仕様が変わる場合があります。
まだ弊社製品カタログには掲載しておりませんので、ご興味がある方はお問合せ下さい。
Flucon GmbH E-Lub製品HP：https://flucon.de/en/products/e-lub-tester/
お問い合わせ先 : https://www.sankyointernational.co.jp/contact.html
弊社の扱うFlucon社製の製品 : https://www.sankyointernational.co.jp/products/search?ible-keyword1=flucon&formid=shared-area6.formgrid1col3-form
