
今回はBPC Instruments社の生分解性試験装置「BPC Blue」の動作原理についてご説明いたします。
生分解性試験は、プラスチックなどの材料が生分解されやすいか否か(=易生分解性であるか否か)を判定する試験になります。
その試験方法にはいくつか種類がありますが、好気性環境での生分解性試験において、BPC BlueはBOD法という、
BOD値(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)から生分解度を算出する手法をとっています。
BPC Blueは、従来の圧力測定によるBOD測定とは異なる、ユニークな測定方法でBOD値を算出します。
生分解により発生したCO2をリアクタ上部のNaOH溶液で吸収し、
発生した負圧によってガスバッグからリアクタ内に導入されるO2の体積を、微量ガス流量計で測定します。
この測定値から、BOD値を自動で算出します。
また嫌気性環境下での生分解性測定では、発生したバイオガス量を測定することで、生分解度を算出します。
BPC Blueでは、実験中も酸素が継続的に供給されるため、より実際の自然環境に近い状態での実験が行えます。
また測定範囲・測定能力が広いので、BOD値の高いサンプルにも対応でき、
反応全体を反映した完全なデータを得ることができます。
さらに内臓ソフトウェアにThOD値(理論的酸素要求量)などの各条件を事前に入力しておけば、
生分解度が連続的に自動で記録され、グラフの出力も可能です。
詳しくは弊社までお気軽にお問い合わせください。
※本稿の内容は簡略化されたものであり、実際の試験方法とは一部異なる場合があります。
BPC Blue製品ページ▼
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