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超高耐圧リードリレーにおけるホットスイッチ/コールドスイッチについて

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超高耐圧リードリレーにおけるホットスイッチ/コールドスイッチについて
リレーを使用する際に懸念されることの一つに接点をホットスイッチ(有負荷開閉)するかコールドスイッチ(無負荷開閉)するかということがあると思います。
ホットスイッチする場合には使用負荷に見合ったリレーを選定すればよいことになりますがコールドスイッチの場合はどうでしょうか?

同じリレーでもメカニカルリレーは露出型接点のため接点に酸化被膜が形成されますのでコールドスイッチでの使用は推奨されず最低使用負荷条件が規定されます。
汎用リードリレーの場合は内部素子であるリードスイッチの接点が不活性ガスと共に常圧もしくは加圧されてガラス封入されておりますのでコールドスイッチで使用可能です。

それに対し高耐圧リードリレー(耐圧5000V以上)の場合はどうでしょうか?
高耐圧リードリレーの内部には『真空リードスイッチ』が使用されています。
ガラス内は真空のためコールドスイッチで開閉回数を重ねると接点材であるタングステンからのアウトガスにより接点に被膜が形成されます。ホットスイッチする場合にはメカニカルリレー同様に負荷によって接点被膜が浄化され良好な開閉動作が可能となります。

接点が開いた状態での耐圧性能は必要だが、接点開閉の際には電圧を落として無負荷で使用する場合は『コールドスイッチ』であると言えます。
高耐圧リードリレーはコールドスイッチでもある程度使用可能ですが、開閉動作が多数回になりますと接点抵抗が上昇し(1Ω以上)接触障害が発生する可能性があります。

他メーカーを含めて高耐圧リードリレーをコールドスイッチで多数回開閉する場合にはこのような接触障害が発生する可能性がありますが、当社では『真空リードスイッチ(タングステン接点)』を使用しながらもコールドスイッチに適用した高耐圧リードリレーを取り揃えておりますのでご紹介いたします。

[コールドスイッチ適用リレー:DPF(J)シリーズ]  ※ホットスイッチでもご使用可能です

DPF/チューブラタイプ https://www.sankyointernational.co.jp/products/koutaiatsu/item_7
DPF/取付けフランジ付ケーブル配線タイプ https://www.sankyointernational.co.jp/products/koutaiatsu/item_8
DPF/20KV~30KVタイプ https://www.sankyointernational.co.jp/products/koutaiatsu/item_10

注)より確実に接点開閉を良好に保つためには始業時や運転開始時に3W程度の負荷でリードリレーを暖機運転されることをお奨めいたします。

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