
IS (インテリスケール) 精度とは? | Mensor 測定仕様
2018年1月8日 | Trisha Tripathi
精度の仕様は様々なメーカーが異なる方法で記載しているため、機器選定の際に混乱した経験を持つお客様は多いと思います。技術の進歩、製品の複雑化により、各製品を共通の用語で表現することが難しくなりつつあります。
一般的な%FS、%Rdgといった表記の意味と、Mensor独自の%IS表記についてご説明いたします。
測定精度の仕様
測定および校正機器の精度を表すのに最も一般的な2つ用語は”% of Reading (%Rdg)”と”% of Full Scale (%FS)”ですが、多くの製品のカタログに記載されている通り、これらは互いに独立していません。
“%FS”は、測定範囲全体で一定の静的精度(FS値の係数)を表しており、一方で”%Rdg”は現在の測定値に応じて変化する動的な精度を表しています。
非常に小さいレンジやゼロ点で%Rdgの測定精度を設定してしまうと、理論的には測定値がゼロに近づくにつれ、精度の値もゼロになってしまいます。
精度0%を達成することは不可能ですので、%Rdgの精度だけで機器の仕様を表現することが非常に困難であるとご理解頂けるかと存じます。
多くの機器メーカーはこの問題を克服するために、”%Rdg”と”%FS"を組み合わせた仕様をカタログに載せています。 このような仕様は、お客様が測定範囲内の任意のポイントで、詳細な精度の計算を行う必要があるため、仕様を理解/比較しにくいという問題点があります。
IS精度の仕様
IS(インテリスケール)は、”%Rdg”精度と”%FS”精度を”% of Intelliscale”精度にまとめることで、この問題の簡単な解決策を提供します。表現は”% of IS-X”として表されます。ここで、”X”とは精度が”%Rdg”から”FS”に切り替わるポイントを表します。上図では代表的な0.01%IS-50と0.008%IS-33精度をグラフで表しています。
インテリスケールの精度を詳細に理解するには、Mensorが提供する様々なインテリスケールの精度をグラフで表した「UnderstandingIntelliscaleAccuracy」のチラシを参照してください。
*Mensor 社によるオリジナル記事です。 許可を得て日本語に翻訳しました。
引用元:https://blog.mensor.com/blog/intelliscale-accuracy-measurement-specification
============================================================
本記事に関するお問い合わせ : www.sankyointernational.co.jp/contact.html
Mensor社製高精度圧力センサ : www.sankyointernational.co.jp/products/sensor/pressure_snsr/high_precision_pressure_snsr
Mensor社製デジタル圧力計 : www.sankyointernational.co.jp/products/sensor/pressure_snsr/digital_pressure_snsr
Mensor社製圧力コントローラー : www.sankyointernational.co.jp/products/calibrator/pressure_calibrator/pressure_controller