
遠隔測定法とは、測定対象から離れたところから様々な測定を行い、そのデータを取得する技術である。
測定地点に常駐することが構造上困難な場合や、測定対象が駆動する場合に使用される。
システムそのものは、一般的にテレメーターと呼ばれる。
弊社で扱うdatatel社(ドイツ)のテレメーターは無線通信を用いた無線遠隔測定になります。
無線遠隔測定を行うためには下記の構成が必要になります。
1,測定のためのセンサ(ひずみゲージ、熱電対、加速度計、圧力計等)
2,測定データを電気信号などに変換して伝送するための送信機(トランスミッタ)
3,測定データを受信する受信機(レシーバ)
4、データを蓄積・分析するためのシステム
上記の構成で弊社が提供する装置は2,のトランスミッタと3,のレシーバになります。
datatel社のテレメーターは 30年以上ユーザーに向けて開発してきた実績があり、エアロスペース関係、産業用ターボ機械、ディーゼルエンジン、自動車、テストベンチ、電車などを含むあらゆる回転及び往復運動計測に使用されてきました。
システムは 1 チャンネルから数百チャンネルの計測をすることが出来ます。
超小型のトランスミッタは、スタティック及びダイナミック歪、トルク、力、温度、圧力、加速度、振動、変位等の標準センサに使用できます。また、datatel社は常にお客様に合ったニーズに応えるべくレシーバーや信号処理器とともに特別なトランスミッタの製作も行っています。
datatel社テレメーターは最新のアナログ及びデジタル技術を採用しています。最大で96kHzまでの高い応答周波数でも計測でき、また高質、高精度で送信することができます。
個々のトランスミッタからのデータは 2720MHzまでのレンジ内から選択した周波数域でレシーバーへと転送されます。
データの最終精度ももちろん使用中のセンサの性能に依存しますが、しかし datatel社のテレメーターでは+/-0.1%FS の精度を得ることが出来ます。
さらにこれらの近代的な機器は遠隔操作が可能な機器診断機能としてもお使いいただけます。
(例: オンラインにおけるストレインゲージのシャント校正、オートゼロ機能、センサの短絡、断線検知、プログラム化可能なゲイン、トランスミッタ電源、動作温度の監視など)
トランスミッタは、最新のハイブリッド技術が一つになり特殊なパッケージ及びポッティングにより-40~125℃、100.000g 以上の負荷、衝撃、振動、油、ガス使用の過酷な環境下においても耐えることが出来ます。高温で使用する場合は、冷却機能を利用できます。
電源の供給方法には2通りがありバッテリーまたは誘導電源で動かすことが出来ます。
この 2 通りの電源があるため幅広いアプリケーションに利用できます。
- バッテリー
下記の条件にはバッテリーによる電源供給が適しています:
・ 短い動作時間(数時間から数日間程度の利用)
・ 利用しやすい
・ スペースの有効活用
・ 回転体または自在に動く試験対象物の計測
- 誘導電源
誘導電源はメンテナンスが不要で、下記の条件下には誘導電源が適しています:
・ 長期計測(数週間、数ヶ月、数年におよぶ利用)
・ コイルシステムのスペースがある場合
・ 高回転数での計測
誘導電源供給装置は、静止コイルと回転コイルで構成され、コイルシステムはパワージェネレータにより励起されます。
データ転送用のアンテナシステムはローター及びステーターコイルに組み込まれており、datatel社では、すぐに取付可能なコイルセットの標準品及び特注品をご提供しています。
製品などのお問い合わせ先 : https://www.sankyointernational.co.jp/contact.html
メーカーHP : https://www.datatel-telemetry.de/en/