
「圧力を計測したい」と一口に言っても対象・方法には様々な種類があります。
今回は圧力センサの選定方法についてお伝えさせて頂きます。
そもそも圧力とは何でしょうか。
学校で習う知識としては、流体が周囲の物体に与える力の事で
圧力Pは力Fと面積Aの関数によって表されます。
P = F/A
では実際にセンサによって計測される圧力として考えると、大きく分けて静圧/動圧の2つがあります。
静圧は変動のない圧力の事で、例としてはタイヤの中の空気圧やプールの中の水圧などがあります。
動圧は、流体が動くことで周囲にかかる力の変化の事で、例としてはプールに溜まった水は周囲に静圧を加えていますが、これを排水する際に水が流れ出て低下する際の圧力変動などがあります。
また、計測方式によっても分類され絶対圧、ゲージ圧、差圧の3つの種類があります。
絶対圧 :0 Pa、真空での静的圧力を基準として計測
ゲージ圧 :大気圧を基準として計測
差圧 :アプリケーション内の計測対象とは別の圧力を基準として計測
圧力センサにも様々な方式の物が存在しますが、その中で最も一般的に使われているのは、構造がシンプルで耐久性に優れた歪みゲージ(ホイートストーンブリッジ)式または圧電式センサです。
歪みゲージ(ホイートストーンブリッジ)式センサの特徴としては
計測レンジ、サイズ、堅固性等の自由度が高く、超小型化や高温対応、高圧アプリケーションでも低圧アプリケーションでも絶対圧、ゲージ圧、差圧の計測が可能で静圧の計測に適しています。
下記リンクのKulite社製圧力センサも歪みゲージ式です。
超小型圧力センサ
https://www.sankyointernational.co.jp/products/ultra-compact_pressure_snsr/item_254
圧電式センサの特徴としては
歪みが起こると電荷を生成する圧電素子を使用している為、電源供給が不要で、
圧力の変化への応答性に優れており、爆発・衝撃波などの高速な圧力変動の計測が可能です。
超高温での計測が可能な製品もあり、動圧の計測に適しています。
下記リンクのMuller社やMeggitt社製品が圧電式センサです。
衝撃波センサ
https://www.sankyointernational.co.jp/products/shock_wave_snsr/item_263
動圧センサ
https://www.sankyointernational.co.jp/products/sensor/pressure_snsr/dynamic_pressure_snsr
当然のことながら、要求される仕様、計測対象の流体成分、環境なども考慮しなければなりませんが、弊社では耐腐食性能に優れた製品や、水素ガス対応など特殊な製品も取り扱っており
ユーザー様のご要望に最適なセンサをご紹介させていただく事が可能です。
また、周辺機器のアンプや表示機、電源なども取り扱っておりますので、一式のシステムとしてご提案をさせていただく事も可能です。
圧力計測でお困りの際には、まずは弊社にご相談ください。
ラインナップはこちらから
https://www.sankyointernational.co.jp/media/news/a14
その他にも、変位、加速度、傾斜、荷重、トルクなど様々なセンサを取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください。