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渦電流センサを使用する際のエラーを減らすためのヒント

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渦電流センサを使用する際のエラーを減らすためのヒント

渦電流式変位センサは非接触式で、導電体の位置や距離、振動を測定するためのメジャーな計測方法の一つです。
誘導技術は、ターゲット面の粗さの影響を受けないことや、真空や液体中で動作し、
油や埃が存在するいわゆる汚れた環境下で真価を発揮するセンサになります。
また、汚れ、グリース、放射線、磁場などの汚染物質の影響も受けません。

渦電流センサを使用するにあたり、誤差になる要因を避けるようにする必要があります。
そうしなければ、適切な測定値を取得できなかったり、アプリケーションで許容できないほどのノイズを取得したり、
まったく測定値を取得できなかったりする可能性があります。

渦電流式測定センサの誤差の主な原因はいくつかありますが、今回はそのうちの2つを説明させて頂きます。

1.ターゲットの近くに別の金属物体が存在する場合

別の金属物体がセンサに近すぎるとエラーの原因になります。
この要因は材料やターゲットのサイズと測定範囲に依存しますが、大体センサ直径の3倍以上離していただくことで、エラーを低減できます。
他にも、ターゲットの厚さが薄すぎてもエラーの原因になります。これは、渦電流が材料の内部に浸透するためです。(浸透深さ)
これは、発振周波数と材質によって最小厚さが決められています。

2.温度変化や環境条件

システムが動作する環境で校正をすることで、エラーを抑えることが出来ます。
温度の場合、室内で調整してから高温や低温に配置すると、エラーが発生する可能性があります。
使用する環境で校正することで、このエラーを低減できます。
センサが室温で校正され、スペック通りの性能が出ていたとします。
そのセンサを-50℃や500℃ で使用した場合出力が変化する可能性があります。
広い温度範囲で測定する場合、さまざまな温度でどのような出力特性が存在するか校正をし、補正する必要があります。

このように、対象物の計測にはエラーの要因が沢山潜んでいます。

渦電流センサ以外にも様々なセンサを取り扱っておりますので、これを計測したい!どうやって計測すればいい?等、
ご相談頂ければ弊社担当者がその計測に最適な製品のご紹介をさせて頂きます。
是非、お気軽にお問い合わせください。

弊社取り扱い渦電流式変位センサ▼
https://www.sankyointernational.co.jp/products/sensor/displacement_snsr/eddy_current_formula

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