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渦電流センサを使用する際のエラーを減らすためのヒント その2

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渦電流センサを使用する際のエラーを減らすためのヒント その2

渦電流センサ使用時のエラーには、
「ターゲットの近くに別の金属物体が存在する場合」、「温度変化や環境条件」
についてお話しさせて頂きました。
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『渦電流センサを使用する際のエラーを減らすためのヒント』(2023/3/1掲載)

今回は、さらに追加で2つの要因について説明させて頂きます。

1.2つ以上のセンサを互いに近づけて取り付ける

この場合、コントローラの発信機の周波数の微妙な差により、
電磁界が混ざることでお互いに干渉してしまいます。
その結果、測定結果に影響を及ぼし、精度が低下する要因になります。
対策としては、センサの距離を近づけすぎないことや、
お互いの周波数を干渉しない値に変更する、シンクロさせる等の対策を行います。
さらに、センサ径の3倍以上離して使用することで影響を抑えることが出来ます。(製品による)

2.取り付け方法

センサの周囲に導電性の材料が存在することで出力に影響を及ぼします。
周囲というのはセンサ取り付け部、つまり、背後も影響を及ぼすということです。
例えば、センサを金属製のナットで取り付けるのであれば、
取り付ける位置でも出力は変動しますし、センサを金属で覆ってしまうと、
対象物が近距離にあると誤判断してしまい、測定が出来なくなります。

シールドタイプのセンサであればその影響範囲は狭くなりますが、
普通タイプの同計測距離の物と比べるとセンサ径が大きくなります。

他には、センサとターゲットはなるべく直角になるように取り付けてください。
傾いている場合、度合いによって非直線性が増加し、性能が落ちる可能性があります。

理想の環境は、ターゲット以外の金属を遠ざけ、ターゲットだけ計測して頂くことですが、
実際は、ターゲット以外の金属がセンサの反応する範囲にある場合が多いと思います。
その場合は、その環境下で校正をすることでエラーを減らすことが出来ます。

以上のことから、渦電流技術で最適な測定を行うには様々な決まり事があります。
動作する温度と環境条件に合わせて慎重に校正し、
センサを適切に取り付けて配置するようにしてください。

このように、対象物の計測にはエラーの要因が沢山潜んでいます。
今回は渦電流技術を紹介させて頂きましたが、他の計測方法にもこのようなエラーの要因があります。
それぞれ得手不得手がありますので、ご相談頂ければ弊社担当者がその計測に最適な製品のご紹介をさせて頂きます。
渦電流センサ以外にも様々なセンサを取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

弊社取り扱い渦電流式変位センサ▼▼
https://www.sankyointernational.co.jp/products/sensor/displacement_snsr/eddy_current_formula
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