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『防爆』って?

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『防爆』って?

防爆とは、危険物や可燃性ガス・蒸気・粉塵によって爆発や火災が誘引されない様に対策をとって防止することです。
危険物や可燃性ガスを取り扱うプラントでは、機器や計器が着火源となり、火災や爆発事故を引き起こす可能性があります。
そのような事故を防ぐため、爆発する可能性がある場所で使用する電気機器に対して、関連法令により備え付けることが義務付けられ爆発防止する構造を「防爆構造」と言います。またこれを施した電気機器を「防爆電気機器」と呼びます。

従来よりIECExやATEX等海外の認証を取得している防爆機器も多く販売され入手できますが、国内で使用する場合は別途国内の検定を受ける必要があります。
製造者・輸入者は、国から許可を受けた登録検定機関(産業安全技術協会、CML社、DEKRA社等)による防爆型式検定を受けることが義務付けられています。

近年、脱炭素の流れが強くなり『水素』が注目されています。
しかし、『水素』は爆発範囲が広いことに特徴があり、それだけ爆発しやすい危険なガスです。使用にあたっては防爆機器が必要になる場面もでてくるかもしれません。
防爆型式検定を取得しているからといって、どれでもいいという訳ではありません。
防爆型式検定は可燃性ガスの種類、温度等級、爆発等級等細かく分類されています。
防爆機器を選定する際は使用条件を確認し、それに適合している防爆型式検定を取得した製品を選択するようにしましょう。

 

参考文献

・防爆電気機器入門講座 (公益社団法人 産業安全技術協会)

・ユーザーのための工場防爆設備ガイド (独立行政法人労働安全衛生総合研究所)

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